不動産のこんな要素

不動産のこんな要素

けっして「天気のよい日だけ気持ちのいい家」にするためではありません。
くもった日の夜、冷えてしまった日本最大のトロンブ壁の部屋で、あわてて別の暖房をしながらつくづくそう思いました。 ソーラーハウスは「次世代省エネルギー基準」が、今までの貧弱な暖房からさらに省エネルギーをするためのものではなく、快適な「全室型時間暖房」を支えるためのものであるのとまったく同様に、「いつもいい季節がある」家を、環境にできるだけ負担をかけないで実現するためのものなのです。
もうひとつ大切なことは、家を建てるときには暖冷房が気になりますが、給湯もまた日本の家庭で消費される全エネルギーの1/3をも占める重要なもので、給湯の太陽熱利用についても忘れないようにするということです。 暖房だけは、あれこれ工夫を凝らして太陽熱を使っても、もっと簡単に効果を上げられるお湯を忘れてしまっては本物とはいえません。

その点、私の知っているアメリカのソーラーハウスの多くが、忘れずに太陽熱温水器を装備しているのには感心させられます。 次に述べるソーラーハウス手法は、動力とエレクトロニクスを少々使いましたが、補助暖房とソーラー暖房をみごとに組み合わせることができて、われながら快適な住まいをつくることに成功したと自負しているものです。
ハイブリッドソーラーハウスわが家のソーラーハウスでは、これまで述べたように機械を使わないで自然に暖めるパッシブと呼ばれる手法をいろいろ試みたのですが、ポンプや送風機を使うアクティブソーラーという手法も、空気集熱システムと、水を循環させるシステムの2種類を試みました。 空気集熱システムのほうは、水を循環させるシステムの半分くらいしか熱がとれず、良好な効果を上げることができませんでした。
水循環システムは、ポンプを使って熱媒液を循環させ、屋根の太陽熱集熱器から家に熱を運ぶアクティブ方式です。 循環ポンプやコンピューター制御を使う一方で、熱をためた床から自然に放熱をさせるというパッシブ手法との混合である「ハイブリッドソーラーハウス」このシステムでは太陽熱をとるのに屋根を使います。
屋根を使うのには大きな利点があります。 先のトロンブ壁やダイレクトゲインなど1階で太陽熱を採取しようとすると、冬の日ざしは低いので、近隣の建物の影を容易に受けてしまいます。

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